賃貸物件|空室クリーニングで発見した床のベタつきと擦り跡を剥離洗浄
空室クリーニングで発見した床のベタつきと擦り跡|ノンワックスフローリングを剥離洗浄した事例
さいたま市を中心に空室清掃や退去立ち会い業務を行っているワンダフルクリーンサービス代表の浦上です。
今回は、アパートのオーナー様からご依頼いただいた空室クリーニングで見つかった、フローリングのトラブル事例をご紹介します。
空室クリーニングを進めていると、洋室の床に気になる箇所がありました。
床にはワックスが施工されており光沢があるのですが、よく見ると白っぽい擦り跡のようなものが部屋のいたるところに残っています。
さらに詳しく確認すると、床にはベタつきのある粘着物も付着していました。
今回の床は、本来ワックスを必要としないノンワックスフローリングと思われる床材です。
単純に「汚れているから洗浄して、またワックスを塗れば終わり」とはいかない状態でした。
そこでオーナー様へ床の状態をご報告し、相談しながら段階的に対応することになりました。

▲一見すると光沢のあるきれいな床に見えますが、よく確認すると状態が違いました。
床のいたるところに擦ったような跡が


市販のフロアマット等を敷いたままにすると稀にフロアマットの滑り止めの粘着物が床に残ってしまうことがあります。
メラミンスポンジは便利ですが、使う場所には注意が必要です
と一生懸命掃除した結果、かえって擦った跡が目立ってしまうケースには注意が必要です。
そもそもノンワックスフローリングにワックスが施工されていました
まずはオーナー様へ床の状態を報告
今回の作業は、アパートのオーナー様からご依頼いただいた空室クリーニングです。
そのため、こちらの判断だけでいきなり床全体の剥離洗浄を行うのではなく、まずはオーナー様へ床の状態をご報告しました。
写真もお送りし、
・床に粘着物が残っていること
・擦ったような跡が複数あること
・ノンワックス床と思われる床にワックスが施工されていること
・まずは手作業で可能な範囲の粘着物を除去すること
・それでも気になる場合は剥離洗浄という方法があること
などをご説明しました。

まずは手作業で粘着物をできる限り除去
床全面の粘着物を除去する場合、通常であれば専用の機械(ポリッシャー)や専用洗剤(剥離剤)を使用する方法も考えられます。
しかし今回は、通常の空室クリーニングとしてお伺いしていたため、剥離洗浄を想定した準備はしていませんでした。
そこでまずは、床を傷めないよう状態を確認しながら、手作業で可能な範囲の粘着物を除去しました。

かなり除去することはできましたが、床全体を見るとまだ残っている可能性もありました。
この段階でオーナー様にも、
「ワックス乾燥後に粘着物が気になるようであれば、後日剥離洗浄することも可能です」
とお伝えしています。
※当店で退去立ち会いから行った場合、その時点で対応方法をご提案し二度手間を防ぐことが出来ます。
一度ワックスを施工して仕上がりを確認することに
オーナー様と相談し、今回はまず通常の空室クリーニングと同様に、既存のワックスに合わせて少し厚めにワックスを施工し、仕上がりを確認することになりました。

写真を見ると、床にはかなり光沢が出ています。
一見すると、
「ピカピカになってきれいになった」
ようにも見えます。
しかし、床はワックスを塗った直後だけで判断することはできません。
乾燥すると見え方が変わることがありますし、今回の場合は下に粘着物が残っていれば、ベタつきなどが再び気になる可能性もあります。
そのため、ワックスを十分乾燥させたあと、改めて状態を確認することにしました。
ワックス乾燥後、やはり床のベタつきが気になりました
後日、ワックスが十分乾燥した状態で確認したところ、やはり洋室の床にベタつきが残っていました。
オーナー様からも、
「洋室の床がベタついている」
とのご連絡をいただきました。
ここで、
「ワックスをもう一度塗って隠す」
という対応を繰り返すのではなく、既存ワックスと粘着物を一度除去して床をリセットした方がよいと判断しました。
そこで改めてオーナー様へ状況をご説明し、洋室一室のみワックス剥離洗浄をご提案しました。
一室だけ剥離する場合は「どこで区切るか」も重要です
今回、少し問題になったのが洋室と廊下との境目です。
通常、床材の切り替わる部分などに「床見切り」が入っていれば、そこで施工範囲を区切りやすくなります。
しかし今回の洋室には、床見切り材が入っていませんでした。

そのため、一室だけワックスを剥離すると、
ワックスが残っている廊下側
と
ワックスを剥離した洋室側
で、光沢や質感に差が出る可能性があります。
そこで今回は、建具の下付近を施工範囲の境界とすること、また多少の質感の違いが出る可能性についても事前にオーナー様へ説明しました。
床の剥離洗浄は「汚れている部分だけ剥がせばよい」というわけではなく、どこまで施工するか、どこで見切るかも仕上がりを左右するポイントです。
後日、洋室一室のみワックス剥離洗浄
オーナー様にご了承いただき、後日改めてお伺いして洋室一室のワックス剥離洗浄を行いました。

剥離剤を使用して既存のワックスを軟化させ、床の状態を確認しながら洗浄していきます。
今回はノンワックスフローリングと思われる床材のため、通常のワックス床以上に床表面の状態を確認しながら慎重に作業しました。
ノンワックスフローリングは、床材の種類や状態によって剥離剤や機械洗浄による影響を受ける可能性があります。
そのため、すべてのノンワックスフローリングで同じ方法が使えるわけではありません。

剥離後、ノンワックスフローリング本来の自然な質感に
剥離洗浄後の床がこちらです。

施工前・ワックス施工後と比べると、強い光沢がなくなっていることが分かります。

一見すると、
「ワックスを塗ったときの方がピカピカできれいなのでは?」
と思われるかもしれません。
しかし今回の床は、本来ワックスを必要としないノンワックスフローリングと思われる床材です。
既存ワックスを除去したことで、強い光沢ではなく、フローリング本来の自然な質感に戻りました。
「ピカピカ=正しい仕上がり」とは限りません
フローリングクリーニングでは、ワックスを塗ってピカピカにすることが必ずしも正解とは限りません。
床材によってはワックスが必要なものもあれば、今回のように基本的にワックスを必要としない床材もあります。
また、
・以前どんなワックスが施工されたのか
・何回重ね塗りされているのか
・床材は何なのか
・汚れなのか、ワックスの劣化なのか
・粘着物など別の原因があるのか
によっても対応方法は変わります。
だからこそ、床の状態を確認してから施工方法を決めることが大切です。
最初から剥離洗浄をしなかった理由
今回の記事を読んで、
「結局剥離するのであれば、最初から剥離すればよかったのでは?」
と思われる方もいるかもしれません。
ノンワックスフローリングの剥離洗浄は、床材の種類や状態によっては表面を傷める可能性があり、簡単な作業ではありません。
また、剥離洗浄を行えば追加の費用もかかります。
そのため今回は、最初から強い作業を行うのではなく、
① 状態を確認する
↓
② オーナー様へ報告する
↓
③ 手作業で可能な範囲を改善する
↓
④ ワックス乾燥後に再確認する
↓
⑤ 改善が十分でなければ剥離洗浄する
という段階を踏んで対応しました。
結果的には再訪して剥離洗浄することになりましたが、最初から必要以上の作業を行うのではなく、オーナー様と相談しながら必要な施工を選択することも大切だと考えています。
大家さんの空室クリーニングでは「報告」も大切にしています
今回のような床のトラブルは、空室クリーニングを始めてから初めて分かることもあります。
特に賃貸物件では、
「以前どの業者が施工したのか」
「どんなワックスを使用したのか」
「入居者様がどのようなお手入れをしていたのか」
などが分からないケースもあります。
そのような場合、こちらの判断だけで作業を進めるのではなく、まず現状をオーナー様へ報告し、必要に応じて写真を送り、対応方法をご相談するようにしています。
今回も、
空室クリーニング中に床の異常を発見
↓
写真付きでオーナー様へ報告
↓
手作業による粘着物除去
↓
ワックス施工
↓
乾燥後に再確認
↓
再度オーナー様へ相談
↓
洋室のみ剥離洗浄
という流れで対応しました。
単に「掃除をして終わり」ではなく、次の入居者様を迎えられる状態にするところまで考えて対応することを大切にしています。
さいたま市の空室・フロアクリーニングはご相談ください
ワンダフルクリーンサービスでは、さいたま市を中心に空室クリーニング・フロアクリーニングを行っています。
賃貸物件の大家さんからのご依頼にも対応しており、空室クリーニングだけでなく、床の洗浄・ワックス・剥離洗浄、軽微な原状回復などもご相談いただけます。
今回のように、
「床がベタついている」
「以前のワックスが何層も残っている」
「ノンワックス床なのにワックスが塗られている」
「床の黒ずみや擦り跡が気になる」
といった場合も、まずは床の状態を確認したうえで施工方法をご提案します。
また、大家さん向けに退去立会いから原状回復、空室クリーニングまでのサポートも行っています。
物件の状態で気になることがありましたら、お気軽にご相談ください。

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